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 「肩車型」社会論ってご存知ですか?

 「いまは3人の若者で1人のお年寄りを養っている(騎馬戦型)が、2030年には1人の若者で1人のお年寄りを支えなければならなくなる(肩車型社会)」

 という論理です。

 これを根拠に、「医療費の増大を食い止めなければならない」と、入院期間に制限を加えたり、高齢者の自己負担を増やし低所得高齢者の受診抑制をねらったり、年金を減額したりと、さまざまな社会保障改悪が行われています。


 しかし、この「肩車型社会」論は、とんでもないゴマカシの論理です。

 いまが3人に1人、1人に1人というのは単に人口構成をしめしたものにすぎません。

 みなさんの周りにも、年金だけでは大変だから、ブラブラしていても仕方ないからなど、理由はさまざまですが働いているお年寄りがたくさんいるでしょう。

 本当の社会構成はこうした労働力人口で見なければなりません。


 その労働力人口で計った場合、日本の人口1億3千万弱に対し労働者は6500万人。その比率は51%です。

 それが2030年になれば人口は1億2千万弱で減少するが、労働者は6180万人で、比率は53%に逆に上昇します。

 (厚生労働省の推定)


 すなわち、人口構成は確かにお年よりは多くなりますが、それを支える労働力人口の比率はほぼ横ばいの「微増」となるのです。

 労働者の平均年齢が高くなったり、外国人労働者の比率は高くなるかもしれませんが、要は高齢社会というのは「お年寄りにも働いてもらう社会」なので、世代間の「肩車論」で「若い人たちに負担になるから」と、社会保障改悪を甘受するいわれはないのです。

 そもそも、高齢者社会の到来をあたかも自然現象のように語りますが、若年労働者の雇用を劣悪にし、共働きでないと生計が維持できない若年夫婦がひろがっているのに保育所は廃止・民営化など、大企業の目先の利益のために少子化を放置どころか促進しているのがいまの政治です。

 いわゆる「肩車型社会」論は、こうした今の日本の歪みの根源から目を逸らさせるための「まやかし」に過ぎないのです。

 一見それっぽい理屈には裏があることが多いもの。政府やマスコミの垂れ流す「常識」をそのまま受け入れないように注意しましょう。

(参考文献・「学習の友」2014年2月号 湖東京至さんの論文より)


tadami140201.jpg

冬の只見川第一橋梁 只見線 会津桧原-会津西方
2014年2月1日
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